師走の喧騒の中で、ふと立ち止まる時間を

冷たい北風が身に染みる季節となりました。夕暮れ時の街角にはイルミネーションが灯り、どこからかクリスマスのメロディが聞こえてくると、いよいよ今年も残りわずかだと実感しますね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

12月は「師走」の名の通り、何かと気忙しい月です。大掃除に年賀状の準備、仕事の締めくくり。スケジュール帳が埋まっていくのを見て、充実感とともに「乗り切れるかな」と少し不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

寒さで血管が収縮し血圧が上がりやすい上に、忙しさによるストレスや睡眠不足が重なると体は悲鳴を上げてしまいます。特に気をつけたいのが「寒暖差」と「胃腸の疲れ」です。

そこでお勧めしたいのが、二つの「温め」習慣です。
一つ目は、お風呂での「ぬるめのお湯」です。熱いお湯は交感神経を刺激してしまいますが、38〜40度くらいのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり、心身の緊張がほぐれます。これは、ヒートショックの予防にもつながります。
二つ目は、食事の際の「温かい汁物」です。朝食にお味噌汁やスープを一杯飲むだけでも、疲れた胃腸を優しく労わることができます。冷たい飲み物が増えがちな時期こそ、お腹の中から温めてあげてください。

忙しい時こそ、意識的に「ふぅ」と息をつく瞬間を作ることが大切です。無理をして走り続ける必要はありません。ご自身の体を一番に大切にしてあげてくださいね。
皆様が温かく、健やかな年末を過ごせますよう、心より願っております。何かあれば、いつでも相談にしてください。     

院長 根本